「動けない人を動けるようにする」
「生きている限り、自立した生活を実現する」を
コンセプトに、2001年より研究を開始。
14年の研究期間を経て、2014年より
本格的な販売がスタートいたしました。

「マッスルスーツ®」とは

「マッスルスーツ」は、外骨格型の装着型動作補助装置、ウェアラブルロボットです。空気圧式McKibben型人工筋肉で22kgfから30kgfほどの補助力を実現し、装着者の動作をアシストします。

開発の歴史

2001年 マッスルスーツ誕生 内骨格腕モデル開発開始
2003年 外骨格腕モデル開発開始
2004年 マッスルスーツ下半身用(アクティブ歩行器)開発開始
2006年 腰補助用マッスルスーツ開発開始
グッドデザイン賞受賞(マッスルスーツ)
2008年 グッドデザイン賞受賞(アクティブ歩行器:製品名はハートステップ)
2010年 ハートステップ販売開始
2013年 株式会社イノフィス設立
2014年 ロボット介護推進プロジェクト補助対象
腰補助用マッスルスーツ標準モデル 販売開始

「マッスルスーツ®」の特徴

今、介護や重筋作業の現場で、ロボットが注目されています。普及のためには、誰もが簡単に使えることが求められています。イノフィスの「マッスルスーツ」は、そのニーズに応えるべく、進化を遂げてきました。
マッスルスーツはモータではなく、非常に強い力で収縮する、空気圧式の人工筋肉を使用しています。これが身体を動かす原動力となり、人や物を持ち上げる際の体の負担を大幅に軽減します。

McKibben型人工筋肉 ゴムチューブを筒状のナイロンメッシュで包んで両端をかしめた構造で、ゴムチューブへの圧縮空気注入に伴うゴムチューブ膨張が、ナイロンメッシュにより長さ方向の収縮を伴う強い引っ張り力に変換されます。軽量かつ簡易な構造で柔らかく、水中でも動作し、収縮する(最大でも全長の30%程度)だけなので安全に使えます。
マッスルスーツで使用している人工筋肉は、通常時直径1.5インチ130g、5気圧で最大200kgfの引張力を発生します。標準モデルでは4本、軽補助モデルでは2本使用しています。

腰補助 動作原理 背中フレームは、腿フレーム上部の「回転軸」周りに回転できる構造です。人工筋肉の一端は背中フレーム上部に固定され、他端にはワイヤが取り付けられています。ワイヤの他端は腿フレームの回転軸周りに設置されたプーリーに固定されています。動作原理は次の通りです。
人工筋肉収縮により腿フレームに固定されたワイヤが引っ張られ、①のように背中フレームが「回転軸」周りに回転し、上半身を起こします。その反力は、腿フレームを②のように回転させるので、腿パッドによりその回転を抑えます。どのような姿勢、脚角度でもご利用いただけます。

「マッスルスーツ®」への想い

夢のようなロボットではなく、人のためのロボットに。 開発を始めた頃は、人型ロボットの全盛期でした。人型ロボットは、二足歩行は可能でも、まだまだ人間のようにアイデンティティを持って自分で何かやれるわけではありません。本当に役に立つことは何かと考えた時、人間として一番嫌なこと、精神的に最も負担となることは、自分の力で動けず、人の世話になることではないかと思い、それを解決する装置を作れば、世の中の役に立てると考え、まず、「動けない人を動けるようにする」ための装置の開発を2001年から始めました。
通常の機械類と異なり、人間が装着して使うロボットは、仕様書通り作ることが完成ではありません。マッスルスーツは、現場の意見を取り入れて柔軟にトライ&エラーを繰り返し続けてきた結果であり、仕組みも形状もすべてがノウハウの賜物。真似できない技術が詰まった製品です。
現在までに製品化したものは「腰補助」に特化したものですが、「生きている限り自立した生活を実現する」ための体の動きを補助する装置を、順次、スピーディーに製品化していきます。

profile

1990年東京理科大学工学部第一部機械工学科卒業。
1995年同大学院博士課程修了。博士(工学)。
1992年から、日本学術振興会特別研究員(3年間)。
1996年から2年間、日本学術振興会海外特別研究員としてチューリヒ大学人工知能研究所に在籍。
1998年東京理科大学工学部第一部機械工学科講師。
1999年同助教授、2008年より現職。

「マッスルスーツ」という名称・コンセプトを発案し、2001年から開発を進めている。
「生きている限り自立した生活ができる」ための装置を開発することをライフワークに、
様々な生活支援ロボットの開発を進め、(株)イノフィスから順次、販売していく。